matahari5’s diary

日々のインプットからアウトプットしていきます

アルスラーン戦記

田中芳樹著の小説で、漫画化、アニメ化もしています。

原作小説が完結したことを受けて、最初から読み返しました。

最初に読んだのはもう20年以上前です。

 

中東っぽい地域での王太子とそれを支える人たち

相対する人たちとの闘いの話です。

どんどん登場人物が出てきては死んでいき

登場人物を把握するのが大変ですが

王太子が国王となるまでが仲間も増えて面白いです。

結末を見届けられてほっとしました。

YAWARA!

浦沢直樹著の漫画でアニメ化もされた作品です。

言わずもがなの大ヒット作で、実際の女子柔道選手は柔ちゃんと呼ばれ

多くの人が作品に触れてきていると思います。

 

配信されているのを知り最後まで見ましたが

当時アニメ放送を見ていた時とは違って

他のキャラクターの存在により感情移入してしまいました。

主人公よりも魅力的だと感じたのは伊藤富士子です。

短大時代に柔道を始め、それ以来主人公と親友となり

一緒にオリンピックを目指すのですが

できちゃった結婚の際の言動、柔の柔道復活のための言動、

育児に柔道の稽古に忙しい中での言動すべてが

本当にかっこよくて、魅力的で、かわいらしくて素敵だなと思いました。

 

柔の高校時代から追いかけている、新聞記者の松田も素敵です。

柔への肩入れが新聞記者としてどうかと思う時もありますが

仕事上の損得を超えていつも励まし応援してくれる存在は

誰にだってありがたい頼もしい大事なものです。

実家の母親も、息子の夢を後押ししてくれます。

 

改めてアニメを観ましたが、オープニングもエンディング曲も

歌詞を大体覚えていて口ずさめる自分がいました。

自分にとっては大事な作品なのだと再認識しました。

 

愚かな薔薇

恩田陸著のファンタジー作品です。

恩田陸著作はミステリー、ファンタジーなどいろいろありますが

この作品はミステリーとファンタジーでしょうか。

まずハードカバーの分厚さにしり込みしそうになりますが

読み始めると最後まで一気に読んでしまいました。

設定の説明は簡単にはできないのですが

不思議な世界観が本当に存在しているのを

見せられているかのような感じです。

ええじゃないか

谷津矢車著の「ええじゃないか」。

幕末の市井の人々、お庭番、御家人新選組土佐藩など

それぞれが時代を生きている群像劇のようです。

「ええじゃないか」が恣意的に企てられていたのが

自然発生していくのは時代のうねりを感じました。

あの時代特有の自分の志、やるべきことが錯綜して

人が多く巻き込まれていく様は面白いです。

過ぎ去りし王国の城

The Castle of Kingdom Gone

宮部みゆき著の作品です。

 

中学三年生で推薦で高校進学が決まった男子と女子が出てきます。

壁として存在感が薄い者、学校の人気者から疎まれる者が

ともだちを得て、自分の過去と向き合い新たな道に進むといった感じでしょうか。

絵を描くという行為は現実を離れ、

ともに同じ状況を経験したことで仲間意識が生まれます。

途中胸が詰まる思いをすることもありますが

渦中の人たちが皆新たな人生を歩み出していくのはよかったなと思います。

彩雲国物語

ライトノベル原作でNHKBSで放送されているのを見たことがありました。

16歳の女の子が、王と出会い、官吏を目指し、官吏になって

かつての政変による民衆の貧困を目の当たりにして

人災から弱い立場の人たちを守りたいという望みから

たくさんの困難とたたかっていく話です。

 

多くの男性キャラクターが出てきて名前を覚えるのも大変ですが

各キャラクターが家のため、恩人のため、個人の野望のため

主人公に味方する者、敵対する者、静観する者など

女性キャラが少ないだけに面白いくらい出てきます。

後宮内の政治って大変なんだなと思います。

 

主人公を好きになる男性が多すぎるのはいささかできすぎですが

けなげで、強がって、まじめで、優しくて、父性本能くすぐらるのでしょうか。

 

 

宗歩の角行

谷津矢車の著作です。

 

江戸時代?の将棋指しについて、関係者から聞き取りして

多面的に、各方面から人となりを描いていきます。

 

お酒がないと将棋から逃れられないというくだりは

才能に恵まれるということが多くの負の側面も持ち合わせるのだと

羨ましいというだけではない同情の気持ちになりました。

 

また、下手な人との将棋も楽しんでいる姿や

勝負を長引かせてギリギリまで勝負をつけさせないというのも

勝負士というよりは、将棋で子供のように遊んでいるようです。

同等の好敵手を失ったさみしさはなかなか埋まらないのでしょうね。

 

人見知りでも将棋を奥さんと指すときは楽しそうだったというのは

ちょっと胸が詰まる思いでした。