三島屋変調百物語六之続 黒武御神火御殿
聞き手がおちかから小旦那こといとこの富次郎に代わりました。
毎度のことながら、分厚い本だというのに読み始めると止まらなくなります。
今回おちかがちらっと登場し、結婚後幸せそうに暮らしていることが描かれています。
幸せそうで恥じらう勘一さんと、からかう富次郎さんがほほえましいです。
語り手は4人で、聞き捨てするのも難儀なようでしたが
死ぬまでに誰かに話したいと思うものなのだろうかと思います。
罪の意識からの解放、心の整理など理由はさまざまあるのでしょうが
現代においてそのような場はどこにあるのだろうかと思います。
次回作も読むのが楽しみです。