四十九日のレシピ
今年の年初に本の福袋で手にした本の一冊でした。
映像化されたのも知っていたのでタイトルだけは聞いたことがありましたが
自分で手にしたことはなかったので
福袋というのはこういう利点があったのかと思いました。
義理の母が亡くなったことをきっかけに集まった
問題を抱えた人たちの再び新たな生活を始めるお話でしょうか。
話の内容はこれ以上控えますが
主人公の女性の夫との話のくだりは読んでいて胸が苦しいです。
日々の暮らしの中で料理をし掃除をするという家事が
いかに人の心を穏やかに豊かにするのか身に沁みます。
自分の作った料理をおいしいと言ってくれることに喜び
生活を整えることが新たな人生のはじまりに寄り添う姿に
自分が死んだ後も愛される人柄に尊敬の念を抱きました。