matahari5’s diary

日々のインプットからアウトプットしていきます

The Queen ザ・クイーン エリザベス女王とイギリスが歩んだ100年

イギリスのエリザベス女王の話です。

英国王のスピーチ、報道などでうっすらと知ってはいたことが

一連の歴史の中で多くの人々の中で語られています。

女王、妻、母親、娘、姉等々の数々の役割の中で

長い間女王の役割を果たし続けていることがわかります。

思慮深い、冷静、距離感があるということが

子供たちに与えた影響のくだり、英国王室のゴタゴタがありつつも

女王として君臨し続けることへの尊敬の念を覚えるとともに

運命のいたずらに同情を感じます。

こんな女王、母を持つチャールズ皇太子に対し、同情してしまいます。

若くして女王になって公務で忙しすぎて、近現代史の中で個人史と照らし合わせると

子育てがうまくいかなかったのも致し方ないのかもしれません。

廉太郎ノオト

谷津矢車著の滝廉太郎のお話です。

花、荒城の月などの作曲家で、若くして亡くなったというくらいしか

学校では習わなかったので知りませんでした。

ピアニストとして第一人者であったことはこの作品を読んで知りました。

ドイツ留学をしていたのも。

 

唱歌、転調、哀調のイメージがあったので

こういう人がこういう作品を作ったのかと

非常に納得するところが多かったです。

若くして亡くなっても作品はずっと残るのは

楽家としてあるべき姿なのだろうと思います。

 

三島屋変調百物語六之続 黒武御神火御殿

宮部みゆき著の三島屋変調百物語シリーズの第6弾です。

聞き手がおちかから小旦那こといとこの富次郎に代わりました。

 

毎度のことながら、分厚い本だというのに読み始めると止まらなくなります。

今回おちかがちらっと登場し、結婚後幸せそうに暮らしていることが描かれています。

幸せそうで恥じらう勘一さんと、からかう富次郎さんがほほえましいです。

 

語り手は4人で、聞き捨てするのも難儀なようでしたが

死ぬまでに誰かに話したいと思うものなのだろうかと思います。

罪の意識からの解放、心の整理など理由はさまざまあるのでしょうが

現代においてそのような場はどこにあるのだろうかと思います。

次回作も読むのが楽しみです。

王様ランキング

十日草輔原作の漫画、アニメです。

漫画の原作は読んだことはなく、アニメを観ました。

巨人族の両親から生まれたボッジ王子ですが

生まれた時から体も小さく、耳が聞こえず、うまく言葉も発することができません。

母親が小さいときに亡くなって、継母ヒリングが来て

弟のダイダが生まれ、父親のボッス王が亡くなります。

 

圧倒的なキャラクターのかわいさ、とりわけボッジ王子。

いままでひとりぼっちだった境遇で過ごし

いつも自分の味方でいてくれる友人を得て

自分に与えられた運命を糧に王様になるべく立ち向かう

といった内容です。

 

ひたむきな姿勢、それぞれのキャラクターの背景に胸打たれて

アニメの続きがみたいです。

 

 

君に届け

椎名軽穂の漫画作品で途中までアニメ化、実写化されています。

現在不定期ながら主人公を変えて連載が続いています。

 

黒沢爽子というなかなか友達のできなかった女の子が

一人の男の子と出会い、友情と恋を知っていく話です。

出てくるキャラクターがそれぞれ魅力的で青春群像劇といった感じです。

 

最近までのこの作品の存在を知らなかったのですが

実写版の多部未華子三浦春馬の初々しさもよかったし

アニメ版のピン先生のギャグパート、声優の能登麻美子さんがよかったし

漫画は描かれていない先まで続いているので楽しめます。

 

青春真っただ中の、もどかしい気持ちが手に取るように描かれていて

時を経て何回も見たいと思える作品です。

ゲームオブスローンズ

HBO制作の壮大な王座をめぐる戦いの群像劇です。

製作費も高額で、登場するキャラクターも多く

戦闘シーンも、ドラゴンなどのCGもすごいです。

 

ストーリーは登場人物が多く顔と名前と家名まで把握するのは

なかなか大変なのですが

8シリーズまである中で最後まで登場する人たちは多くなく

最近第1シリーズの第1話を見直しましたが

ブランはもう別人のように見えました。

 

死にかけ、殺されかけ、一部は死んで生き返り、

敵として戦って、仲間になり、敵になってを繰り返し

恨み、嫉妬、自尊心、欲望、正義など人間のいろんな感情うずまいて

非常に見ごたえのある作品です。

時間があって精神的に余裕があるときに観返したいと思います。

三島屋変調百物語伍之続 あやかし草子

宮部みゆき著の三島屋変調百物語のシリーズ5弾目です。

1~4も読んできましたが、今回で第一部終了だそうです。

 

江戸時代の人々の暮らし、人々の心の機微など

読み始めるとハードカバー厚さ4センチながら

次が気になって時間も忘れてしまいます。

 

恐ろしい話、心温まる話、ままならぬ現実に胸詰まる話など

百物語の26話まで今回できたようです。

ライフワークで書き続けてくださるそうなので

これからも楽しみです。

 

辛く、悲しく、忘れたいが忘れられない過去の出来事を

語る側も聞く側も経験していて

それぞれが時間という薬で効き目が出てくる頃

また人生の次の段階へ進めるのでしょうね。